投資信託での投資を続けていると、投資資金を取り崩す時期がやってきます。投資信託の終わらせ方、いわゆる出口戦略について考え方をまとめてみます。
投資信託の終わらせ方「出口戦略」
投資信託で積立投資を始めてみたけど「老後でお金を取り崩す時ってどうしたらいいんだろう?」と考えたことはないでしょうか。
本記事では、老後で投資信託を取り崩すようになる時の投資信託の終わらせ方(出口戦略)について考え方をまとめていきます。
出口戦略とは?
例えば、老後資金確保のために投資信託の積立投資を続けていたとします。その結果として老後で具体的に投資信託を売って使用するタイミングが必ず来ます。このようなタイミングに向けて、どのような考えで資金を利用していくのかというのが出口戦略です。
投資信託の出口戦略に関してはあまり情報がありません。私もまだ投資中の身であるため、本記事の内容は水瀬ケンイチさんの書籍「お金は寝かせて増やしなさい」を参考にさせていただいています。
出口戦略の考え方
リアロケーション
出口戦略として「リアロケーション」のことを考えておくことはとても重要です。リバランスやリアロケーションについては「リバランスとリアロケーション ~定期的な投資の見直しをしよう~」でまとめています。
投資信託で投資家がコントロールできるのは、信託報酬などのコストと資産配分による大まかなリスクです。年を取ってから株式の比率が高い資産配分にしたままにするとと、老後でお金が必要になる直前で大きな損失が出てしまう危険性があります。
そのため、年齢を重ねていくにつれて債権比率を上げてリスクの低くなる資産配分に変更(リアロケーション)することを考えておく必要があります。
資産配分比率を守り、定率取り崩しを行う
リアロケーションによりリスクをコントロールをしたとして、具体的に資金を取り崩しを行う場合にはどうしたらよいでしょうか。投資信託の資産を取り崩してお金にする際には以下がポイントです。
- 資産配分の比率を崩さないように取り崩しを行う
- 定額ではなく「定率」で取り崩しを行う
一つ目のポイントとしては、資産配分を崩さないように取り崩しをすることです。リアロケーションを行い年齢に合わせたリスクの資産配分にしているのに、その配分を崩すような取り崩しをしてしまうと、その後資産が大幅下落してしまうような危険性があります。
二つ目としては定額の取り崩しではなく、定率の取り崩しにすることです。毎月10万のように定額にした方が管理しやすいですが、この場合は、株価が低い時に多くの口数を売ってしまうデメリットがあります。
定率割合としては、年間4%を取り崩すルールが一つの方法としてあげられます。以前にFIRE(経済的自立と早期退職)について「FIREムーブメント ~経済的自立と早期退職~」という記事を書きましたが、その際にも4%ルールというものが出てきました。
この4%というのは期待リターンからインフレ率を引いた数字という考え方です。運用で増えた分を年間に取り崩す考え方になるため、実質ほとんど元本を減らさないで生活することができることになります。
まとめ
投資信託の終わらせ方「出口戦略」の考え方についてまとめてみました。
私もまだインデックス投資を続けている身ですが、終わらせ方についても意識して投資を続けていきたいと考えています。
【投資信託の出口戦略として意識しておくこと】
- 年齢に応じて資産配分の変更(リアロケーション)によりリスクの調整を行う
- 資産配分の比率を崩さないように取り崩しを行う
- 定額ではなく「定率」で取り崩しを行う
※投資は自己責任です。当ブログに記載の情報で投資判断を誤ったとしても管理人は責任を負えません。当ブログ情報は参考とご理解いただき、投資判断は自己責任でお願いいたします。