インデックス投資

【インデックス投資の始め方】初心者が把握するべき積立投資の特徴

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ホッシー

初心者向けにインデックス投資の始め方についてご紹介します。今回は、初心者が理解しておくべき積立投資の特徴についてです。これからインデックス投資を始める人の参考になればと思います。

積立投資によるインデックス投資

 ひとつ前の記事 【インデックス投資の始め方】初心者におすすめなインデックスファンドの選び方でインデックスファンドの選んだ後は、積立投資で投資するのがおすすめです。

 ただし、積立投資の良い点、注意すべき特徴などがあるため初心者でも特徴を理解し、納得したうえで採用するべきです。

投資方法の種類

 投資方法としては大きく分けて”一括投資”と”積立投資”という2つ方法があります。それぞれについて概要を見ていきます。

一括投資

  一括投資とは、手元の資金をあるタイミングでまとめて投資する方法のことを言います。

 一括投資はまとめて資金を投入するため、投資した商品の価格が、購入時よりも上がれば利益になりますが、購入時より価格が下がった場合は、元の価格に戻らない限り損になります。

 そのため、価格の低い時に購入して、価格が高くなった際に売るというのが基本的な考え方です。

積立投資

  積立投資は、毎月などの一定間隔で、一定金額を継続的に投資していく方法のことを言います。

 積立投資は、長期的に資産を構築する際におすすめな方法です。本記事では、積立投資の良い点、注意しておくべき特徴などについてまとめます。

積立投資の特徴を理解する

投資信託における口数と基準価額

 以降説明では前提として「口数(くちすう)」と「基準価額」について意識する必要があります。

 投資の取引単位は、株式の場合「1株」というように数えますが、投資信託の場合は「1口」というように数えます。投資信託により1口=1円のように決められているので確認しましょう。また、投資信託の基準価額というのは、多くの場合、1口または1万口あたりの値段のことです。

 自分がこれまでに購入した総口数に、現在の基準価額をかけると評価額(現在の自分の投資信託の価値)が分かります。

 以降は口数、基準価額、評価額等を絡めて積立投資の特徴をまとめていきたいと思います。

積立投資の良い点

 積立投資の良い点としては、以下のような点が挙げられます。

  • ドルコスト平均法で手間なく購入価格を下げられる
  • 投資のタイミングを意識する必要がない
  • 暴落があっても価格が戻った時に回復しやすい

 以降では、それぞれについて例を含めて説明します。

ドルコスト平均法で手間なく購入価格を下げられる

 積立投資は、一定間隔で一定金額を継続的に投資していく方法と記載しましたが、この方法をドルコスト平均法と言います。

 一定金額で購入すると、投資信託の基準価額が高い時には少ない口数を、基準価額が低い時には多くの口数を買うことができます。

 例を見てみます。毎月一定金額(1万円)を投資するドルコスト平均法と、一定口数(1万口)購入する定量購入法で5か月間投資したとして比べます。基準価額は1万口あたりの金額としています。また、分かりやすくするために基準価額の平均は10,000円になるような価格変動として、5か月の合計の投資額は5万円で同じになるようにしています。

 ドルコスト平均法では価格が安くなった時に多く買い込んでいるため、結果的に投資した額はどちらも5万円なのですが、購入口数はドルコスト平均法の方が多くなっています。これにより1万口あたりの購入価格を下げることができています。

 後述する注意点にも書きますが、値動きによっては一括投資より悪い結果となることがあることを知っておく必要があります。

 安い時には多くの口数を、高い時は少ない口数を購入するというのは感覚的にも理にかなっているのではないでしょうか。

ドルコスト平均法 概要

投資のタイミングを意識する必要がない

 積立投資は、投資のタイミングを気にする必要がないというメリットがあります。一括投資では、価格の安い時に購入して高い時に売るというのが基本です。そのため、現在価格が安い状態かどうかの見極めが重要です。

 しかし、今後の値動きを正確に当てることは特に初心者には困難です(私はできません)。積立投資は、上記のように自然に購入価格を下げる効果があるため、値動きを常にウォッチングする必要がなくストレスが少ないという利点があります。

 特に日常的に忙しいサラリーマンは、値動きを常に見ておくことなどできないと思いますので、向いている投資方法と言えます。

暴落があっても価格が戻った時に回復しやすい

 積立投資の大きな特徴として暴落で価格が下がった時でも、その後回復しやすいという特徴があります。

 私は現在30代なので、老後に向けて25年間(=300か月)で毎月1万円(合計300万円)を積立投資をした場合と、一括で300万円を投資した場合を例にしたシミュレーションで考えてみます。

積立投資 暴落後 回復力

 投資商品の当初基準価額は10,000円(1万口あたり)であるとします。その後、15年目までは価格は下がり続け1,000円まで落ち、その後景気が回復して25年目までに5,000円まで回復したという状況を想定します[(1)基準価額の推移]。

 ドルコスト平均法の特徴により、価格が1,000円まで下がるまでは徐々に購入口数が上がり、その後回復するに沿って購入口数が下がっていきます[(2)累積口数と口数(/月)]。

 累積積立額に対する評価額についてみると基準価額は10,000円から1,000円まで暴落していっていますので、もちろん積立額より評価額は低くなってしまいます(=損が出ている)。しかし、そこから5,000円に戻る過程で、安いころに買い増していた口数の効果で一気に評価額が回復し、5,000円に戻った際には累積積立額の300万より多くなっています[(3)累積積立額と評価額]。ここで凄いのは、10,000円まで価格が戻っていないのに投資額を上回り、利益が出ている点です。

 一括投資と積立投資を比較すると、まず一括投資をした場合は、25年目での評価額は半分の150万円になります。一方で積立投資の場合は、元本300万円を上回り約480万円まで価格が上がっています[(4)積立投資と一括投資の評価額推移の比較]。

 理由は購入口数にあります。積立投資は一定額を購入するため、基準価額が高い時には少ない口数を、安い時には多く口数を購入します。一括投資の場合、最初に購入した300万口のままずっと変わりませんが、積立投資では最終的に約960万口の口数を保有できています [(2)累積口数と口数(/月)] 。

 上記のように、一括投資は最初に購入した価格まで戻らないと損をしたままですが、積立投資は暴落があっても価格が戻った時に回復しやすい特徴があります。

積立投資の注意しておくべき特徴

 積立投資について、注意しておくべき特徴があります。これらを理解したうえで、積立投資でよいか判断する必要があります。

  • 大きな利益を短期間で得ることは難しい
  • 暴落後の回復にはある程度価格が戻る必要がある
  • 価格推移の過程により結果が変わる
  • リスクが低いというわけではない
  • 元本が保証されるわけではない
  • 購入時手数料について意識しておく必要がある

大きな利益を短期間で得ることは難しい

 資産運用では、投資に回している費用が大きく、投資期間が長いほど利益が大きくなります。積立投資は、一定額で分割して投資する方法であるため、最終的に投資する額をすべて運用に回すまでに時間がかかります。そのため、特に最初のうちは、運用に回す資金が少額になり利益も小さいため、短期間で大きな利益を得ることが難しいという特徴があります

  一括投資は、まとまったお金を投資に回すため、その後値動きがずっと上昇する局面では、積立投資より大きな利益を生みます。しかし、暴落がおきると購入時の元の価格に戻るまでは常にマイナスになります。また、そのような状態は、気持ちの上でもストレスを感じることになるため、覚悟が必要です。

暴落後の回復にはある程度価格が戻る必要がある

 積立投資では、暴落後でも価格が戻れば回復しやすいという特徴がありましたが、回復にある程度価格が戻る必要があることを理解しておく必要があります。

 先ほどと同様の例で、戻った価格が5,000円、3,000円、2,000円であった場合に、結果がどうなるかを見てみます[(1)基準価額の推移]。

積立投資 暴落後 回復 比較

 価格が5,000円、3,000円まで戻った場合は、累積積立額を上回る結果となりますが、価格が2,000円までしか戻らなかった場合は、累積積立額を下回り元本割れの状況が発生してしまいます[(2)累積積立額と評価額]。

 このように、回復力があるとは言っても価格はある程度まで戻らないといけないということを理解しておく必要があります。

価格推移の過程により結果が変わる

 これまでの例では価格が下がって回復したケースでした。しかし、積立投資の結果は、価格推移の過程により結果が変わります。

 先ほどと同様の例で、当初基準価額は10,000円(1万口あたり)であったとします。15年目までに価格は13,000円まで上がり、その後大暴落が起こり5,000円まで落ちたとします[(1)基準価額の推移]。

積立投資 上昇後

 価格が上がっている局面では、購入口数は下がっていき、下落を始めたら購入口数が増えていきます[(2)累積口数と口数(/月)]。価格が上がっているにもかかわらず、あまり積立額に対して利益は出ていないことが分かります[(3)累積積立額と評価額]。

 先ほどの例と同じく最終的な価格は5,000円なのですが、投資の評価額を見てみると、一括投資と積立投資でほとんど結果が変わっていないことが分かります[(4)積立投資と一括投資の評価額推移の比較]。

 覚えて欲しいことは、積立投資は最終価格が同じでも価格の推移の過程で大きく結果が異なるということです。

リスクが低いというわけではない

 ドルコスト平均法で積立投資を行うと低リスクというような言い方がされることがあるかもしれませんが、それは少し違うのかな考えています。

 投資におけるリスクとは、リターンの振れ幅であり、リスクは資産配分(アセットアロケーション)により決まってきます。例えば、すべてを先進国株式に投資するというような資産配分では、いくら積立投資でも高リスクな投資と言えます。リスクをコントロールする場合には、資産配分を調整するという考え方が重要です。

元本が保証されるわけではない

 これまでの例で見た来たように、積立投資は暴落しても価格が一定まで戻れば回復するため一括投資よりも安心感があります。しかし、これまでの例でも分かるように元本が保証されているわけではないことは十分に理解しておく必要があります。

 積立投資に限ったことではありませんが、投資を行う際には生活防衛資金をちゃんと確保した状態又は投資と並行して貯蓄をしている状態で、余剰資金を用いて投資をする必要があります。また、自己責任にて投資するという意識をしっかり持つことが非常に大事です。

購入時手数料について意識しておく必要がある

 投資商品を購入する際には、購入手数料がかかる場合があります。積立投資の場合は、購入という行為そのものの回数が増えるため、手数料が必要以上に取られてしまい元本が必要以上に減ってしまうことも考えられます。そのため、ノーロード(販売手数料無料)の商品を選ぶようにする必要があります。

 また、投資信託の場合は、保有しているだけ信託報酬という手数料がとられます。信託報酬は長く保有するほど、じわじわと効いてくるものなので信託報酬の低いインデックスファンドを選ぶようにすることが重要です。

まとめ

  今回は、初心者が理解しておくべき積立投資の特徴についてまとめてきました。積立投資のポイントとしては以下の通りです。

  • ドルコスト平均法で手間なく購入価格を下げられる
  • 投資のタイミングを意識する必要がない
  • 暴落があっても価格が戻った時に回復しやすい

 積立投資では以下のような特徴があることを把握しておく必要があります。

  • 大きな利益を短期間で得ることは難しい
  • 暴落後の回復にはある程度基準価額が戻る必要がある
  • 基準価額推移の過程により結果が変わる
  • リスクが低いというわけではない
  • 元本が保証されるわけではない
  • 購入時手数料について意識しておく必要がある

 基本的にはインデックス投資を始めたら積立投資のほったらかし投資がおすすめですが、ほったらかしと言っても定期的にリバランスという作業をした方がよいです。次は、リバランスについてまとめてみたいと思います。

次の記事:リバランスとリアロケーション ~定期的な見直しをしよう~

まとめ記事:【インデックス投資の始め方】初心者向けの手引き

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