貯金をするときや資産運用を考えていくときには、収支をしっかり把握して家計を見直すことが重要です。家計の見直し方についてまとめました。
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家計の見直し方
貯金や資産運用をする際には、まず最初にするべきなのは家計の見直しです。そのためには、毎月の収支についてしっかり把握する必要があります。
毎月の収入は、サラリーマンの方であれば給与明細を見ればわかります。副業をされている方は、主な給与に副業収入をプラスした金額になります。
重要なことは、収入に対して毎月の自分の支出がどれだけかかっているかを把握することです。
私は20代の頃、支出については本当に無関心で、口座資金を確認して「まだあるから大丈夫か」ぐらいにしか考えていませんでした。その結果、20代では資産運用どころか、ほとんど貯金すらできませんでした…。
しかし、少し考え方を変えたことによって現在は、毎月確実に貯金や資産運用に資金をあてることができています。「貯金ができない」というような方に参考になればと思います。
支出の種類を把握して、生活費を確認しましょう
毎月の支出は「固定費」と「変動費」に大きく分けられます。
固定費は、毎月必ず発生する費用で、変動費は状況により変わる費用です。例としては、以下に示すようなものがあります。
種類 | 内容 | 例 |
---|---|---|
固定費 | 毎月必ず発生する費用 | ・家賃 ・光熱費(ガス・電気) ・通信費 (携帯、インターネット) 等 |
変動費 | 状況により変わる費用 | ・食費 ・生活用品費 ・交通費 ・交際費 等 |
まずは、通帳に記帳されている上記のような項目を洗い出し、毎月各項目にどれだけの費用がかかっているかExcelなどで整理してみましょう。
固定費の部分は一定のものが多いので分かりやすいと思います。変動費の部分は、何か月かの各項目の平均を計算すると自分の支出の傾向が分かってくるでしょう。
その結果として「生活費=固定費+変動費」がどの程度かかっているのかを確認することができます。
収支管理のための大事な考え方
「生活費」にどれだけ必要になるのか大まかに確認することができると、収入の内でどれだけの金額を貯金や運用資金にあてられるのかわかるようになります。
収入ー(貯金+運用資金)=生活費

多くの人が「収入から生活費を捻出し、余った費用を貯金や運用資金にあてよう」と考えるのではないかと思います。
以前の私がそうでしたが、こういった考え方は貯金すらなかなかできません。生活費口座に余力があると、欲しいものがあるとついつい使いたくなってしまうからです。(私だけでしょうか?)
私は少し考え方を変え、「収入ー(貯金+運用資金)=生活費」という考え方にしています。あらかじめ収入から貯金や運用資金の分を引き去り、残った費用から生活費を出費するようにするという考え方です。
この考え方だと、確実に貯金や資産運用にまわすお金を確保できます。
具体的な方法例
貯金や運用資金をあらかじめ引き去る方法として私が実践している例についてご紹介します。
- 会社の給与口座を2口座に振り分けられるので、一定額を貯金用口座へ入金し、残りを生活費口座へ入金する。
- クレジットカードで一定額を投資信託を購入する。(つみたてNISA)
私の会社では、給与入金用に2つまで銀行口座を指定できます。
そのため、貯金用口座へ一定額を入金し、残りを生活費口座へ入金するようにしています。生活費口座に入ってくる分しかないと想定して貯金口座を忘れるぐらいにすると、気づいたら貯金用口座に貯金が貯まっています。
また、資産運用として、クレジットカードの引き落としで毎月投資信託を購入しています。
具体的には、楽天証券でつみたてNISAの制度を利用して毎月積立投資を行っています。
家計の見直しで気を付けるべきこと
家計を見直す場合に注意すべき点があります。
それは、生活費を見積を厳しくしすぎないようにすることです。
せっかくあらかじめ貯金や運用資金分を引き去っても、毎月赤字では結局貯金口座や運用資金口座を切り崩さないといけなくなり意味がありません。
普通に生活していれば生活費口座も少しずつ増えていき、何か突発的な出費(飲み会とか旅行とか…)があっても生活費口座の範囲内で対応できるぐらいに設定するのが一番良いでしょう。
そのためにも最初に記載した各月の収支の傾向を把握する作業が一番重要です。
まとめ ~収支管理は考え方の見直しから~
家計の見直し方として、私の考え方についてご紹介しました。
- まずは、毎月の収支の傾向を把握する
- 「収入ー(貯金+運用資金)=生活費」と考え、あらかじめ貯金や運用資金分を引き去る考え方にする
- 毎月の収支傾向把握の際に、生活費の見積を厳しく設定しすぎない
家計の見直しは、少し考え方を変えてみることが私が変われるきっかけになりました。まずは、収支の把握をしっかりしてみてください。