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資産運用って何?
資産運用とは、現在保有している資産(現金等)を増やすことを目的として、運用していくことをいいます。方法は色々とありますが、結論から言うと、初心者がまず資産運用する場合には、投資信託を活用して積立で投資をしていくのがよいというのが私の意見です。
資産運用してみたいけど、よく分からないというような方が、少しでも自身の資産運用について考えるきっかけになればうれしく思います。
資産運用の種類とメリット・デメリット
資産運用を行おうとした場合には、以下のような方法の種類があります。それぞれのメリット・デメリットやリスク・リターンの度合いについて大まかにでも把握しておくことが大切です。(区分については、様々な意見があると思いますので、大まかな参考程度にとらえてください。)
預金等のローリスク・ローリターンな方法だとなかなか利益にならないのですが、ハイリスク・ハイリターンな方法はしっかりとした勉強が必要である上に、損失に対しての覚悟がいると思います。また、不動産投資も記載していますが、経営という側面が強いので簡単ではないというのが私の考えです。
私はミドルリスク・ミドルリターンの投資信託が初心者や大多数の人の選択肢としては良いのではないかと考えています。
種類 | 方法 | メリット | デメリット | 区分 |
---|---|---|---|---|
円預金 (普通・定期) | 銀行に円を預ける方法 | リスクは限りなくゼロ (金融機関が破綻しても、1金融機関当たり1,000万円まで保護される) | ・リターンは少ない ・普通預金は利率0.001%程度、定期預金でも利率0.1~0.2%程度 | ローリスク・ローリターン |
外貨預金 (普通・定期) | 銀行に外貨を預ける方法 | ・円預金よりは利率が高い場合が多い | 為替レートにより元本割れするリスクがある | ミドルリスク・ミドルリターン |
債券 (国債・社債) | 国が発行する国債 又は 会社が発行する社債 を保有する方法 | 国債は国が破綻しない限り、元本割れリスクは小ない | ・国債の利率は銀行金利とそれほど変わらない ・社債は、倒産すると元本を回収できない可能性がある | ローリスク・ローリターン |
個別株式 | ・株式を保有して、配当金や優待による利益を得る ・株式自体の売買益を狙う | 優良な株式を選択できれば、ハイリターンを期待できる | ・購入最低単位が決まっているため、ある程度まとまった資金が必要 ・選択銘柄によっては大幅下落のリスクがある | ハイリスク・ハイリターン |
投資信託 | 運用のプロに資産を預けて、運用益を分配してもらう方法 | 運用知識がなくても資産運用ができる | 手数料として信託報酬を取られる | ミドルリスク・ミドルリターン |
FX ( 外国為替証拠金取引 ) | 国の通貨の売買により利益を得る方法 | ・レバレッジをかけられるため、少ない元本でも大きな利益を得られる可能性がある | 急激な為替変動により、一瞬で資金を失う可能性がある | ハイリスク・ハイリターン |
不動産投資 | ・不動産を購入し、賃貸料を得る(インカムゲイン) ・不動産売却額と購入額との差額で利益を得る(キャピタルゲイン) | 優良物件を得られれば、高い利益を期待できる | 他の投資と比べて莫大な費用がかかる(ほとんどの人はローンを組む必要がある) | ミドルリスク・ミドルリターン |
仮想通貨 | ビットコイン、イーサリアム等の仮想通貨を購入し、売却益を狙う | 今後発展していくと大きな利益になる可能性がある | 価格変動が非常に大きいため、元本割れのリスクが非常に高い | ハイリスク・ハイリターン |
資産運用の前に考えておくべきこと
資産運用を行っていくために、少なくとも考えておくべきことは以下だと思います。それぞれの項目について説明をしていきます。
- 生活防衛資金について考えよう
- アセットアロケーションについて考えよう
- 一般NISA、つみたてNISAの仕組みを活用しよう
生活防衛資金について考えよう
生活防衛資金とは、急なリストラや病気による仕事からの長期離脱等が発生してしまった時に、自分と家族を守ることができるだけの最低限の資金のことを言います。資産運用を考える場合には、生活防衛資金を確保したうえで、余剰資金を使って運用をしていくことがよいとされています。
生活防衛資金はどれくらい必要?
生活防衛資金については「半年~1年分」、「2年分」、場合によっては「数か月分」でよいなど様々な意見がありますが、家族構成、ライフスタイルによって変わるために何が正解とは言い切れません。まずは、自分の家庭の収支状況を把握し、どの程度安全を見るべきかを考えてみてください。
生活防衛資金がないと、資産運用はしてはいけないの?
上記のように書くと生活防衛資金がたまっていないと資産運用をしてはいけないように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
例えば、月収のうち生活費などを除いて10万円が使えるという状況であれば、5万円を生活防衛資金にあて、残り5万円を資産運用にまわして問題ないわけです。ただし、生活防衛資金はいらないという考えはやめておいた方がよいでしょう。
アセットアロケーションについて考えよう
投資信託の活用を考える際には、 “国内株式”、”先進国株式”、”新興国株式”、”国内債券”、”先進国債券”といった資産クラスについて、どのクラスにどれだけ投資するかを考える必要があります。この割合のことを「アセットアロケーション」といいます。
資産クラスによって予測される利益やリスクの度合いが変わってきます。各資産クラスへの積立投資額を入力すると、長期投資の予測とリスクの度合いを計算できるツールがファンドの海の長期投資予想/アセットアロケーション分析で提供されていますので、使ってみてください。
一般的には株式の方がリスクは高く、債券の方がリスクは低いため、一番簡単な割合の考え方としては「株式に”100-年齢”%、債券に”年齢”%」の割合にしておき、年齢を重ねるごとに定期的に割合を見直してリスクを抑えていく方法がよいと言われています。若いころであればリスクに対してリカバリーできる可能性が高いためですね。
一般NISA、つみたてNISAの仕組みを活用しよう
資産運用するにあたっては、税金についても考えておかなければいけません。税金負担を軽減する方法として「一般NISA」「つみたてNISA」といった制度があります。NISAとは「少額投資非課税制度(Nippon Individual Savings Account)」のことで、 毎年一定金額内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。
「一般NISA」と「つみたてNISA」では非課税となる期間、上限金額、投資方法、対象商品などについて違いがありますので、以下の表を参考にしてみてください。
区分 | 一般NISA | つみたてNISA |
---|---|---|
非課税期間 | 5年 | 20年 |
買付可能額 | 120万円/年 | 40万円/年 |
投資方法 | 一括・積立どちらでもよい | 積立のみ |
対象商品 | 国内株式・外国株式・投資信託等の様々な商品から選択可能 | 国が定めたルールに当てはまる投資信託から選択が可能 |
途中引き出し | いつでも可 | いつでも可 |
どれだけ投資するのか、何に投資するのかによって選択が変わってきます。税金がかからないのであれば、使わない手はないですよね。
おすすめの資産運用
おすすめは低コストなインデックス投資
生活防衛資金の確保について考え、アセットアロケーションについて検討しました。NISAといった制度についても知りました。では、具体的にどういった方法で投資をするべきでしょうか。私は、初心者にはインデックス投資(インデックスファンドの投資信託に積立投資する)が、おすすめであると考えています。
積立投資で投資していくことで、時間的にリスクを分散することができます。また、投資信託では投資先が分散されているため、個別の会社の株を買って、その会社が倒産してしまうというようなリスクにも対策することができます。また、将来の資産を構築することを考えるとコストは重要です。その点ではインデックス投資は信託報酬と呼ばれる主なコストが非常に低くおすすめです。
インデックス投資に関して、学びたい人には以下の書籍がおすすめです。私がインデックス投資を知るきっかけをくれた書籍です。
まとめ
- 資産運用の種類やメリット・デメリットについて理解しておこう
- 資産運用の前に最低限のことは考えておこう
- おすすめは低コストなインデックス投資
ということで記事を書いてきました。
私は、新入社員当初は資産運用(例えば株とか)は、なんの根拠もなく怖いものだと思い込んでいました。20代前半からしっかりと資産運用について考えておけばよかったなぁと最近よく思います。
※投資は自己責任です。当ブログに記載の情報で投資判断を誤ったとしても管理人は責任を負えません。当ブログ情報は参考とご理解いただき、投資判断は自己責任でお願いいたします。